解決すべきもう一つの問題

今回の2024問題では、何故働き方改革が必要だと、労働者の時短を目指したのか?

目に見えない労働時間として、一般の会社でも、サービス残業が有名です。

長時間労働は問題だと言うのは誰もが感じているので、理解できます。


しかし、その労働時間の問題以外に、物流業務がデフレマインドに引きずり込まれた、もう一つの問題があるのです。

それは、サービス荷役(付帯作業)です。

我々運送業者は、どこから仕事を請けているのかで、金額も含め契約の内容が変わってしまう事が多々あります。


それは時間の経過と共に、恐らく少しずつズレていったようにも思えます。

昔は当たり前のように、バラ積み、バラ降ろし、ラップ巻きからフォーク作業まで、込み込みで請けていた事も多かったと認識しています。

しかし、様々なケースで起きる事故など、運送と付帯作業を分けるべく、契約がなされていったのです。

契約金額が下がっていった要因でもあるとは思いますが。。。

原則は、車上受け、車上降ろし。

ただ、それは発注側の論理に過ぎず、荷受け側には理解されない事が多々あります。


先日もこのような事がありました。

私の積んだ荷物は8パレット。

降ろし先はとても狭く、片側からしか降ろせない。

しかも、リーチと呼ばれるリフト作業により、配送業者がその荷役をしなければならない。

爪も短いため、反対側は、クルマを移動しなければなりません。

作業全てが、その会社の配送業者との契約だと言ってきたのです。

私は自分の会社に確認し、車上降ろしであることは確認していました。

私が言いたいのは、その荷受け先との間では契約していないということが、解ってない。

「御社とは契約していないですよね!」って言いたかったが黙っていた。


運転手が降ろす事が当たり前のように、クレームをつけてきたことです。

このような事は、恐らくは日常茶飯事なのでしょう。

知ってる先なら、そして乗用フォークなら、やってあげてたかもしれません。

私はリーチは苦手な上に、こんな狭い作業エリアで、サービスなどしたくない

し、まともに真っ直ぐ走れない場所で、事故でも起こしたら、全てはこちらの責任になるわけです。

大抵は面倒は起こせないからと、荷受け側に忖度するように、サービス荷役作業をしてしまうんですよね。

この場合は、私は一切作業しませんでしたし、文句あるなら、荷物は会社に確認の上で、持ち帰る覚悟ではいましたが、幸いにも彼らはふて腐れながらも、自分たちで荷降ろししましたけどネ。


しかしながら、このようなサービス荷役作業が、本来多すぎるのも、問題だと思っています。

皆んな、当たり前のように、やれと言われてやってしまってるのがほとんどなのではないでしょうか?

その付帯作業におカネは貰えないのにです。。。

モチロン、確認後に作業費等を追加で貰える場合もありますが・・・。

リスクばかり抱えて、請け金額が低いというのも、かなりヤバい、デフレ化現象だと感じています。


やってあげる事は普通では無いです。

契約していない事はすべきではありませんし、もっと明朗会計的なシステムが、ドライバーと管理者に、管理者と水屋に、そして、水屋と発荷先、荷受け先の間で、しっかりと確認の必要があると思います。