作品の紹介

ここではそれぞれの作品について、あらすじというよりもどんな作風で描いた作品なのかを書きたいと思います。

  1. 孤高のテロリスト・・・私の処女作品になります。  特殊な能力を持ったダークヒーローが、ただの殺人鬼から目的を持ったテロリストに変貌して行く中で、一人の記者が主人公の過去を追いつめて行きます。                                                                                                しかし、それが楽しみに感じるようになると、あえてヒントを残し、推理させていくようになっていきます。                  主人公は自分の存在とその目的を記者に暴いてもらいたいと考えるようになります。                              そしてその記者から、自分の出生に関する秘密まで教えられるようになると、主人公はこれから先、自分が一体何をしようとしているのかを、その記者に全てを明らかにしてしまいます。                 その暴かれる時の記者と主人公のやり取りが大きな山場です。      現代社会が抱える原発問題や各地の紛争、或いは無尽蔵に膨らんで行く世界人口を風刺した、そのダークヒーローと賢い記者との、決して友情とまでは行かない関係が、この地球の危機を救うという、二転三転していくジェットコースターストーリー。                       描きたかったのは、絶対悪という存在による、戦争と環境破壊の抑止という世界観だったんです。
  2. 保険屋稼業・・・こちらも設定はロシアで教育された殺し屋の、裏稼業というのを描いた作品です。               普段は真面目でうだつが上がらぬ保険外交員が、保険金殺人を請け負うという仕事をほぼボランティアでこなしている。              本業は要人のスナイパーとして、本国ロシアの要請で動くアサシンで、金もあるのに暇つぶしのように裏稼業をこなしているスパイアクション。
  3. ムーへの扉・・・ムーシリーズ第一作作品。       少年時代に謎の失踪を遂げてしまった親友と、その事件の一年前に、同じ場所で失踪してしまった父親を捜す女性と主人公との、愛と友情を描いた冒険ミステリーです。                          ムーシリーズは第二作目と第三作目は、バックトゥーザフューチャーのように、現在と過去がどこかでリンクし繋がっている、冒険ミステリー3部作になっています。                           第一作目のこの作品は、そのムーの存在理由を理解していただき、どのようにこの地球に存在しているのかを、知っていただくストーリーになっております。                               ムーとは、この地球に15億年も前に、この惑星の環境を守るべくやってきた先住民族で、二人はそこへ向かう扉を発見し、失踪した人たちと出会うが、その時既に地球は瀕死の状態になっていたというのが第一作の物語です。
  4. 意趣晴らし・・・新婚夫婦を突然襲った悲劇。      主人公のご主人は仲間とゴルフ場で落雷に遭い、意識不明の状態になってしまう。                               その医療費用など莫大な費用精算のために、妻は借りてはいけない相手から借金をしてしまう。                         そんな事も知らずに意識があちこちに浮遊してしまい、自分のカラダに戻れずにいる間に、妻は殺される。                    それを他人の意識の中で偶然にも目撃し、目覚めた主人公は、落雷により授かった特殊な能力で、暴力団を含む悪の根源に対し、次々と復讐して行くバイオレンスミステリー。
  5. フィフティーズ・・・ハローワークで偶然知り合った3人の中年男が、悪党共を始末して行く犯罪集団に加盟する。         メンバーは全部で6人、IQの高い技術屋3人とのチームワークで、世の中の犯罪者から金を奪い始末して行くダークヒーローもの。        汚れた英雄を作品の中にこうやって度々登場させるのは、作者自身が清く正しい生き方をしていなかったせいもあるかも知れません(笑)。    心の奥底に眠っている正義感が、このような連中を作品の中に登場させているのだと考えています。                        そしてこのフィフティーズのメンバーは全員同い年の50男、悪を絶つだけでは物足りず、困っている人たちを救う活動まで始めてしまい、負われる身になりカナダへ逃亡。                        最後にとてつもない乗り物を作り上げ、悪の中枢を始末するために再び日本に戻って来るという、SFバイオレンスミステリー。
  6. 祖父からの贈りもの・・・20代後半の若くて仕事は出来ないが、昔から女性だけにはモテるイケメン男の物語。         ある女性エステ経営者との出会いをきっかけに、その後の彼の人生が大きく変わる事になる。                          女性のボディラインを変えられる不思議な力が、さらに彼の魅力にもなるのだが、その一回り程も上の女性経営者と恋に落ち、人から愛される経営者とはどういう事かも学んで行く。                    しかし、その女性経営者はその恋に悩み、交通事故を引き起こし下半身不随になってしまう。                          主人公は本当は偶然では無く、この女性と出会うべきして出会ったという事実を知り、それがその女性経営者の祖父が孫を守るために、亡くなった息子、つまりその女性の父親の魂を宿して生まれ変わった男だと知る。   事実を知った主人公は、この力の本当の意味を知ると、自分の命と引き替えにその愛する女性経営者の命を救う、という感動のラブミステリー。   このストーリーも完全に男としての願望妄想そのものだと思っています(笑)
  7. 自己中ヒーロー・・・この物語の主人公も、人類としては考えられない異常な身体能力と、並外れた頭脳を持っている反面、凶暴で自我が強く人を小馬鹿にする態度により、そのダークさも人並み以上。   野蛮過ぎるその野獣少年は、精神年齢も低い事から扱いは難しいが、スポーツ万能で、もの凄い記録ばかりを打ち立てて、一躍スターダムにのし上がる。                                やがて恋もし、人格の向上にも努めて行く過程で、大事件を引き起こして世間から見放されるようになる。                    主人公はまた逃亡し、米兵も殺戮してしまい、追いつめられて日本に戻る事になるが、事態はまた大きく変わっていた。              若きダークヒーローに待っていたのは復讐による死だった・・・。    もし超人的なスーパースターが居たとしても、このように人格形成が出来ていないと問題しか残さないという、愛と感動と暴力を描いたミステリー作品。
  8. ムーの思惑・・・ムーシリーズ第二作目作品。時代は2000年の初期から物語は始まり、400年も前に死んでしまった男の蘇生後、ムーの知恵や文明の力で、ムーと地球人とのハイブリッドの人類に生まれ変わる。その目的は地球環境の保護であり、救わなければならない人々への善行を積む事を命じられる。                      この後増え過ぎた人類の調整のために地球という生命体とムーにより、大災害が起こる事へもその処理に対応しなければならなかった。       主人公は100年経ってようやく一歳年を取る事ができるほどの寿命のために、恋愛もままならない。                      但し結ばれた相手との過ごせる時間は少ないが、その相手には確実に幸せが訪れると言う事も知る。                       この過酷な時代をムーの思惑以上に頑張る主人公は、今までの作風とは違い、とてもクリーンなヒーローに仕上げています。           愛と感動のSFミステリー。                     ラストでは、第一作で命からがら脱出した二人の主人公との出会いと、その理由も明らかになります。
  9. 夢想の果て・・・この作品は正に作者の夢想を描いた作品です(笑)                              主人公は小説家を目指していたが、生きて行くのがやっとの状態で、もはや路上生活や死をも覚悟していた時、運良く高額宝くじに当選する。    そして余裕が出来た主人公は、蓼科に別荘のようログハウスの一戸建てを新築し、欲しかった大型犬二匹と共に、作家として或いはライターとして新たな生活がスタートした。                       そんなある日、突然古くからの友人だった女性からの連絡で、会う事になったのだが、その女性は主人公にとって理想の女性だった。        しかも、過去その女性が少女だった頃に、グレた環境から救い出した女性であった事を知らされる。                       その女性も主人公同様にバツイチで、元のご主人からはDVを受けていて、接触障害だったのが、主人公と再会した瞬間に治ってしまったのである。 その女性は何度も、その主人公の家に遊びに来てくれるようになり、主人公は欲望を抑えきれずに、その女性と結ばれるようになった。       二人にとって幸せな日々が続いていたが、それは主人公が神との約束により、与えられた幸せだったのだと、事故死した時に神から思い出させられる愛と夢と感動のラブミステリー。
  10. おっぱい占い・・・100年続く奥多摩の温泉も何も無い民宿を、引き継ぐ事になった甥の主人公には、ある特殊な能力が備わっていて、もう誰も来なくなっているその民宿をその力で再建しようと考える。 それは単に人に触れるだけでは、その人物の人となりしか分からないが、背中を触ると何故かその人のそのままの未来が見えて来るのだ。      しかも、逆に胸に触るとより良い未来が見えて来るという、男にとってはとても都合のよい占いが出来るのも、作者の勝手な都合だが・・・(笑)  そしてそれを看板に次々と女性の胸を触り、100%の確率で良き未来を占う事で予約が殺到する事になるが、未成年はお断りと警告しているにも関わらず、女子高校生が嘘をついて宿泊予約をしてきてしまった。      すぐに気が付き何もしなかったのだが、それに腹を立てえん罪を着せられてしまい、地元警察に逮捕されてしまう。                以前取材に来た事のある、記者の女性がえん罪を晴らし、主人公は助け出される。                               以前から気になっていた、その女性記者とそのまま恋に落ちるのだが、当然愛し合えば運命が分かってしまう。                  その彼らの辿る運命とは・・・?                    
  11. アサイン・・・現在の自民党が進める集団的自衛権の行使を、憲法解釈で容認しようとする動きに対して、思い切り風刺した作品。 数十年も前に地球外生命体によって拉致され、シェイプシフターに改造されて地球に戻された。                         その任務としては、この僅か100年の間に、人類は70億人へと増殖し、地球環境に悪影響を及ぼす事を危惧し、人類が大好きな戦争によって、人口減を謀らせる事だった。                       その為に体内に、致死率100%の未知のウィルスが血液として巡っていて、手のひらにある僅かな棘で注入し、発症させる事ができる。     顔もカラダもコピーできる事を利用し、政治家を脅して世界戦争へと結びつけて行く、SFホラーミステリー。
  12. 武士道シンドラー・・・日本の武士道精神と、日本のシンドラーと言われた杉原千畝氏の精神を持った、道徳心に長けた少年の成長の物語。                              寺の住職である父からは柔道や空手、合気道を習い、母からも書道を習う、武士道精神と道徳心を重んじるその両親の躾通りに、素晴らしく成長した主人公は、小学校高学年の頃より、その抜きん出た才能を活かし、柔道大会で優勝する。                             さらに中学生の時に事件に巻き込まれ大怪我するが、その年齢では考えられない最高の段位を取得してしまう。                  そして高校大学と進学して、幼なじみの女の子と結ばれるが、オリンピックでのメダル獲得後に待っていたハイジャック事件で、杉原千畝のごとく立ち居振る舞い、見事に乗客・乗務員を救うのだが・・・。         正統派武士道ヒーローの愛と青春ドラマ。
  13. ペンショナリーリスト・・・日本版NSCを皮肉った題材で、年金問題解決に向けた政府の陰謀をテーマにしたミステリー。    年金受給者リスト(ペンショナリーリスト)を使い、地方の限界集落に住む年金生活者をターゲットに、抹殺して行くという恐ろしい陰謀。     現役の若い労働力が不足して行く中、入りが見込めないなら、出を抑えて年金の給付水準を維持して行こうと、集団的自衛権の行使容認や、物価上昇に伴う消費税アップの問題の妨げともなりそうなこの問題。        社会福祉制度崩壊の時代、年金の給付水準の見直しも議論される中、帳尻を合わせようと目論み、日本の国防と国家安全保障を盾に、特定秘密保護法案とNSCという隠れ蓑の中で次々と老人が死んで行く。         自然死に見えるような細工により、それらを仕掛けるエージェントの報酬が、支払われる筈の年金の一部から捻出されるのだ。          しかし、政府はそれらが発覚してもダンマリを決めこみ、最後にはその報酬も政治資金に充てられる という恐ろしいホラーミステリー。
  14. ローンウルフ・・・主人公である一人の秀才が、子供の頃に死んだ両親の死の謎を知る事になる。                 主人公は政府の陰謀の陰で死んで行った両親の報復というよりも、政府に対するアナキズム的な思想を抱くようになり、一匹狼のテロリストになる事を決めた。                              彼は両親の優秀なDNAを受け継ぎ、父が調査研究していた致死率100%で増殖する恐ろしい細菌を作り上げた。                それを都内の貯水施設にバラ撒く計画を実行し、日本中をパンデミックに陥れ、最終的には諸外国から菌の拡散を防ぐ事を理由に、核攻撃により日本は沈められて行くという、恐ろしいホラーミステリー。
  15. 失踪者・・・主人公が、幼い頃から大好きだった少女との純愛を綴ったラブミステリー。                     高校最後の夏休み、二人はその愛を確認する意味で、毎年登っていた榛名富士の頂上で、正式にプロポーズをして目を瞑り星に願いをかけていた。  するとその時忽然と恋人が消えてしまったのだ。            この辺りでは神隠しがあったように、もう何人もの人が行方不明になっていたのだが、主人公は諦めなかった。                  高校を一人卒業し、新聞社に勤めるとその謎を追っていた先輩記者と失踪家族の家を訪問していた時、突然その7年もの間失踪していた家族が戻ってきたのだ。                              そしてその失踪は、地球外生命体が始めたゲームだと言う事を確認すると、恋人の元へ連れて行くように念じ、主人公は恋人の救出に向かった。   二人の愛と知恵が他の失踪者をも救う事となるのだが、二人は無事に戻る事が出来るのか・・・?
  16. ムーの選択・・・ムーシリーズ第3作品目(エピソード1)。                               時代は日本の創世記に遡る。                     第2作のムーへの思惑の時の、主人公を支えた人物の日本創世から現代に至るまでの物語。                           主人公は父であり神である伊邪那岐神(いざなぎのかみ)の怒りを買い殺害された、八岐大蛇(やわたのおろち)を退治したあの建素戔嗚尊速(すさのおのみこと)である。                        そのスサノオを蘇生させ、地球人とムーのハイブリッドとして、日本の危機を救うために縄文時代に送り戻した。                 第2作の主人公同様に、日本全国を善行し旅をするのだが、日本の歴史を変えないようにしなければならなかった。                万が一主人公の行動により歴史と違う状態にしてしまった場合、時空がねじ曲がり人類の滅亡へと導いてしまう事になる。             第2作の主人公の前任者だった男の、1500年にも及ぶ善行の歴史をエピソード1として発行した。                      第1作と第2作とが交錯する中で、この第3作も第2作と連動した裏の活動が描写されている、愛と感動のSFミステリー。
  17. 迷宮の扉・・・主人公は自分に対し、小学生の時から思いを伝える事が出来なかった本好きの女の子が、大学進学や就職してからもずっと思ってくれていたなど知る由も無かった。              ある日、直木賞のノミネートまでされた、新進気鋭の若手女流小説家が、突然行方不明となってしまった。                    その事件の事もあまり気に留めていなかった主人公の前に、失踪したその女性が幽霊のように何度も現れるので、気になって地元に戻るとその昔、図書館でよく話をしていたその幼なじみだったと気付き、主人公もその女性をいつの間にか愛してしまっていた。
    そこから5年もの月日をかけて、その女性を救う為の行動に出る。    その謎解きの際に、その女性が主人公に対して純愛を綴っていた日記を読む事になり感激する。                         昔廃本になった一冊の、恐ろしい小説を盗み取ったドイツ人小説家の邪悪な怨念が、その女性を迷宮に送っていた事に気が付くと、主人公は現地まで行ってその呪縛を解き、女性を救う事に成功する感動のラブミステリー。
  18. 危険ドラギスト・・・今社会問題になっている、危険ドラッグにより、銀座のど真ん中で再び、5人の死者を出す事件が起きてしまった。                                そこから次々と謎の変死事件が連続して発生するようになっていた。事件を担当する事になった、警視庁丸の内警察署捜査一課長の刑事が、この難事件の解決のために謎解きを始める。                   事件は巧妙に仕掛けられたトリックに翻弄されながらも、これら事件が最初に起きた銀座の危険ドラッグ吸引による、11人もの致死傷事件が起因している、怨恨による犯罪だと気が付く。                 しかしその裏をかかれるように、次々と関係者は殺されて行く。     結局、ターゲットを全て抹殺する事に成功した、事件の主犯格であった男が自主をしてきて、全てが明らかになる推理ミステリー。
  19. 翔べ!埼玉・・・同じ埼玉県民として、あまりにも郷土愛やふるさと自慢が無い県は無いと、県知事に直訴した。          埼玉スーパーアリーナや浦和レッズ、クレヨンしんちゃんに負けない自慢出来る県にしようと持ちかけるプロジェクトに乗り、埼玉新都心にクリエイターズタウンが完成する。                      そして世界的にもメジャーになって行くという夢物語(笑)
  20. 大瀬龍神伝説・・・伊豆半島北西部に大瀬明神の神池なる不思議な淡水池が存在する。                      その場所は海に面しているにも関わらず、昔から鯉やナマズが生息し、伊豆の七不思議とも言われている。                    その大瀬神社にまつわる伝説に、伊豆半島にはその昔龍が住みついていたという伝説を追いかける、考古学者の娘と大学の恩師で元准教授の主人公二人が、謎解きに挑戦する冒険ミステリー。
  21. もの申す・・・(11/18安倍政権が解散総選挙を発表したため、現在一時出版停止をさせていただきました。)現在(いま)の安倍政権に対する苦言を吠えさせていただきました。             「安倍首相よ勘違いするな!」「集団的自衛権行使容認」「原子力発電所」「成長戦略」「年金・少子高齢化問題」「非正規雇用」「地方創世」「起業家支援」「二院制と議員数」「特定秘密保護法案」「従軍慰安婦」「靖国神社参拝」「エボラ出血熱」これら問題に対してもの申す。
  22. 意趣晴らし2・・・意趣晴らしの続編です。
    落雷を受けて眠り続けた4年2ヶ月の間、医療費の支払いで困っている妻の弱みに漬け込んで、善意ぶって金を貸し、その借金の形に妻を寝取ろうとした悪魔。

    最終的には、それら悪魔の囁きにも一切動じず、そのために事故を装って殺されてしまった献身的な新妻久美子。                 その妻の意趣晴らしを終え、悪を一掃した主人公の松沢圭祐。      妻と暮らしたかった海の見える高台の住宅で、やはり飼いたかった2匹のシェパードと静かに暮らしていたのだが、心は荒んだままだった。    このままではダメだと、妻の死を無駄にしないためにも、替わりに授かったこの力で困っている人たちを救おうと、再び立ち上がった圭祐。     彼の力で助かった者も多かったが、逆恨みされてしまう事など、妻の意趣晴らしの際の残党が居た事など、全く気が付かなかった。         そして、再び活動を始めた圭祐の存在に気が付いてしまった悪者どもから、圭祐の大切な人が再び狙われてしまう事となる。            圭祐はどう立ち向かうのか・・・?