今日会社の写真撮影で思い出した。

今から15年前、大阪に転勤した年の今時期、会社の慰安旅行で石垣島に行った。

沖縄本島か石垣島のどちらかを選んで、二手に分かれて行った旅行で事件は起こった。

今考えてみると、あれは当時社長が、わざと企んだ事なのではないかと思う。

石垣島コースの私たちは、クラブメッド石垣島に宿泊し、ほぼほぼ貸切状態で、施設内での酒を含む全ての娯楽が無料でした。

当時私は大阪支店の次長で、課長と一緒の部屋割でしたが、何故かそこに本社の建設本部長も同部屋となりました。

私よりも歳は下ですが、社長に可愛がれており、取締役で本部長という肩書きで、態度も横柄で有名でした。

本人は、当然優遇されて、一人部屋だろうと思っていたのか、私たちと一緒だと知り、苛立っていたのかも知れません。

何せ部屋はツインベッドルームにエキストラベッドが鎮座しているような部屋だったから、私たちは気にしなかったし、お偉いさんに好きな場所を提供しようと、気を遣って荷物は端に置き、彼が場所を選び、就寝したら部屋に戻ろうと、二人は他のメンバーとビリヤードしたり、酒を飲みまくってから部屋に戻りました。

夜中になっていたのにも関わらず、何やら部屋で揉めている。

その本部長と従業員が口論していたのです。

私は従業員をなだめて、仕事に戻してから、理由を聞いてもグチグチ言っては、エキストラベッドに陣を張っていたんです。

だから、広い方を使うように促すのですが、ここでいいと我を通す。

まあそう言うなら仕方ないと、私たちは広い方へ移動し、さあ寝ようとすると、デカい声を張り上げたり、腹の虫が治らないのかグチグチ、ネチネチと始まる。

もう寝ましょうと言うと、こちらに向けて何か小言を言い始めたので、私は「仏の顔も三度まで」と、本部長に対して、「おい、今の発言は、立場でいってるのか?、それとも一人の男として言ってるのか?」と尋ねると・・・?

「男として言ってるんだ!!」と言ったので、私は「おい、こら、メガネ外せ!」と凄んでそいつの方に歩いていくと、まあ、ビックリした同僚の課長が私と本部長の間に割って入るように、手を広げて静止します。

私は大丈夫だ、心配無いと、課長を振り払うと、メガネを外し、パンツ一丁で椅子に座っていたその目の前で振りかぶり、殴るフリをしてから、両太ももにパチンと手をやって、「何ビビってんだよ、お前なんか殴る価値ねーよ。それより、ガキみたいな真似してんじゃねーよ、仮にも次期社長候補なんだろう? これ位の塩対応、社長と何があったか知らねーが、そんな程度のことで喚き散らしてんじゃねーよ、大人しく寝ろ!」

そう言って、静かにさせました。

ビビってたのはもうひとり、ヤバいと感じたんでしょう、課長が硬直していましたね、ずっと。

帰ってからも笑い話になってました。

何やら噂話でしたが、頭にきてキレてバルコニーから小便垂れたのを、従業員に諭されていたようで、後の話ですが、彼は一年間取締役から外されたそうです。

彼は一級建築士の免許保持者で、その免許で建設業許可を取っていたので、優遇されていたのですが、あまりの傍若無人な態度に社長は灸を据えたかったのでしょう、だから、私の元へ送り込んだ。

そう言えば、東京支店の頃もありましたね、社長の甥御さんである新人を、私の直属に据えたんです。

私の場合は、他の社員と違い、媚びへつらうような事をしないので、鍛えてもらうつもりだったと思います。

まあ、本部長の時もそうですが、ぶん殴ったりあまりにも無茶苦茶な事をすれば、厄介者でもある私を切る事も出来るし、とても賢いやり方だし、後でですがそう言う事かと思いました。

本部長も男としての約束を守り、チクったりせずに自分だけ罰を受けてましたから、その後東京支店で会った時に、また、腹を殴るフリをして、肩をポンと叩き、「頑張って下さい」とエールを送ったら、いい笑顔だったのを忘れない。

男はそうでなきゃぁ、出世なんかしないよな!!